古い家の相続放棄をお考えの方…

古い家の相続放棄をお考えの方へ!決め手と注意点をご紹介します!

遺産相続の際に、実家が遠方で空き家になることが確定している場合や、家そのものが古い場合は相続するメリットが感じられず、相続放棄を考える方も多いです。
しかし、相続放棄はそう簡単に決断できるものでもありませんよね。
そこで今回は、相続放棄の決め手と注意点についてご紹介します。

□相続するか否かの判断基準とは?

実家への思い入れから相続したい気持ちもある一方、古い家を相続することには多くのデメリットが伴うため相続放棄も考えている、そんな方のために判断基準となる項目を3つご紹介します。

1つ目は、金融資産とのバランスです。
金融資産が500万円以下の場合、家を相続しても固定資産税や維持費が痛手となる可能性が高いです。
また、相続財産全体に対して不動産評価額の割合が2割以上の場合も同様に、家の維持費用に資産を食い潰される可能性が高いです。

2つ目は、売却できそうかどうかです。
金融資産とのバランスが悪ければ、売却を考える方も多いでしょう。
しかし、実家が田舎である場合や、あまりにも古いと売却が困難な場合も少なくありません。
相続の前に売却できそうかどうか確認しておくと、相続するかどうか判断しやすくなるでしょう。

3つ目は、家の立地や状態です。
売却が難しいようであれば、土地を利用して利益を生むという方法も考えられます。
賃貸、ホテルとしての貸し出し、駐車場や太陽光発電などが選択肢に挙げられますが、これらは立地条件や、家の老朽化の状態などによってはできない場合もあります。
今の家、あるいは土地に活用の仕方があるか検討してみましょう。

□相続放棄をする際の注意点

*すべての財産が相続できなくなる

もちろん相続放棄をすれば、空き家となった実家に税金を支払ったりする必要はありませんし、相続する場合に比べそこまで手続きも多くありません。
しかし、相続放棄をすると全ての遺産を相続できなくなります。
家は相続しないけど、預貯金は相続する、ということはできないわけです。

*他の親族に迷惑をかける可能性がある

自分が相続放棄をしても、遺産は無かったことにはならず、相続権が次の順位の人、例えば兄弟に移ります。
こうなると、自分と同じ悩みを兄弟にさせてしまうことになりかねません。
あらかじめ、相続権が移る人に対しても説明して、理解してもらうことが大切です。

□まとめ

今回は相続放棄の判断基準と、注意点についてご紹介しました。
古い家の管理が面倒だからと簡単に相続放棄を選ばずに、さまざまな観点から吟味して相続するかしないかを慎重に判断するようにしましょう。

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