実家が空き家になったらどうする?相続の手続きや放置することで起こる問題をご紹介!
「実家に住む人がいなくなり、実家が空き家になってしまったがどうすれば良いのだろう」
このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、実家が空き家になった場合に相続の手続きや放置することで起こる問題と、相続するために必要な手続きをご紹介します。
気になる方はぜひ参考にしてください。
□空き家となった実家を放置することで起きる問題とは
まずは、空き家になった実家を放置することで起きる問題を紹介します。
1つ目が、建物の老朽化です。
家は人が住まなくなると1ヶ月もたたないうちに老朽化が進みます。
その原因は様々ですが、例えば、排水トラップに溜まった水の蒸発が挙げられます。
排水トラップとは、シンクの下などにあるS字に曲がった排水設備のことで、ここに水が溜まることで、下水の臭いやネズミの侵入を防いでいます。
それが蒸発することで下水の臭いが部屋に染み付いたり、ネズミが侵入したりすることで家の劣化が進みます。
2つ目が、不法侵入や放火のリスクがあることです。
庭が荒れ放題な場合や家の一部が倒壊している場合、他人から空き家だとわかってしまいます。
そうなると、不良の溜まり場や浮浪者の滞在場所として利用される可能性があり、放火などの犯罪の温床となってしまいます。
□空き家になった実家を相続する際の手続きをご紹介
続いて、空き家になった実家を相続する際の手続きをご紹介します。
まずは、相続人の確認です。
一般的に、親の名義で登記されている不動産であれば、兄弟姉妹及び、配偶者の範囲で相続人が確定します。
ただし例外として、登記名義の変更がされていないケースもあるため、親が生きている間に登記名義を確認、変更しておくことをおすすめします。
続いて、遺言書の確認です。
相続の配分は、被相続人との続柄で割合が決まっています。
しかし、遺言書がある場合は、その内容が優先されます。
そのため、空き家を相続する場合は遺言書の有無を確認しましょう。
確認の方法としては、公証役場での検索や自宅や貸金庫など重要なものがしまってありそうな場所を探しましょう。
遺言書の確認が済み、遺産分割の内容がまとまれば、空き家の名義を相続人に変更する登記を行いましょう。
この手続きは少し複雑なので、法定相続情報証明制度を活用することをおすすめします。
これは、法務局に「戸籍謄本の束」を提出することによって、「法定相続情報一覧図」を必要部数交付してもらえるシステムです。
わからないことは積極的にプロに相談することをおすすめします。
空き家になった実家を相続する際の主な流れは以上です。
□まとめ
この記事では、実家が空き家になった場合に相続の手続きや放置することで起こる問題と、相続するために必要な手続きをご紹介しました。
家の相続は人生で何度も経験することではないため、放置してしまう方も多いでしょう。
トラブル防ぐためにもこの記事を参考に相続手続きをしっかりと行ってくださいね。