
① 地元不動産業者による「買取」での早期処分
仲介(買い手を探してもらう)ではなく、不動産業者に直接買い取ってもらうパターンです。
事例: 鶴岡市中心部から少し離れた住宅地の築45年の物件。
状況: 荷物が大量に残っており、相続人が県外在住で片付けに通えない。
成功要因:
現状有姿(そのまま)での売却: 「残置物撤去」と「建物解体」をすべて業者が行う条件で、相場より安く売却。
契約不適合責任の免責: 売却後に雨漏りやシロアリが見つかっても、売主は責任を負わない契約にしたことで、売却後のトラブル不安を解消。
メリット: 現金化が早く(最短数週間)、近所に知られずに処分できる。
② 「家いちば」などの民間マッチングサイト活用
不動産会社が敬遠するような条件(再建築不可、築年数不詳など)でも、Web上で直接買い手を探せる民間サイトを利用した事例です。
事例: 旧羽黒町エリアの、補修が必要な農家住宅。
状況: 地元の不動産屋には「値段がつかない」と断られた。
成功要因:
ストーリーの提示: 建物のスペックではなく、「裏山で山菜が採れる」「DIYでカフェ風にできる」といった体験価値を写真付きで投稿。
ターゲット: 鶴岡の食文化や自然に惹かれた、県外(東京・仙台)の二拠点生活希望者にヒット。
結果: ほぼ土地値(数十万円〜100万円程度)で、現状のまま引き渡すことで成約。
③ 「解体更地渡し」を条件にした土地としての売却
建物が老朽化していても、立地が良い場合に有効な手法です。
事例: 鶴岡市街地(学校やスーパーに近いエリア)のボロボロの空き家。
成功要因:
解体更地渡しの特約: 「契約が決まったら、決済(引き渡し)までに売主負担で解体して更地にする」という条件で売り出した。
資金繰り: 手持ち資金がなくても、買い手から受け取る手付金や、決済時の代金で解体費用を精算できるように調整。
ターゲット: 新築用地を探している地元の子育て世帯や、建売住宅用地を探しているハウスメーカーに売却。
④ 隣地所有者への直接交渉
意外と多いのがこのケースです。特に冬場の雪対策が切実な鶴岡では有効です。
事例: 住宅密集地にある、車が停めにくい狭小地の空き家。
成功要因:
ニーズの把握: 隣の家が「除雪した雪を置く場所がない」「子どもの車を停める駐車場が欲しい」と困っていることを察知。
アプローチ: 不動産屋を介して(または直接)、「相場より少し安くてもいいから買わないか」と打診。
結果: 隣人が購入し、建物を解体して駐車場兼排雪スペースとして活用。
ほんの一例です。よろしくお願い申し上げます。


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